暗国の杜🐌Tales of the Dark country
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2025-02-04 19:55:26
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水の神は、ボアを憐れみました。 そこで、ボアの願いを叶えられなかったお詫びに、ボアの体を緑色の蛇に変え、ご自身のお体に巻き付け、ボアが二度と苦しむことがないよう、永遠に天国に住まわせることにしました
2025-02-04 19:54:11
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ボアは泣きました。今、何がどうなっているのか。どうしてこんなに年月が経っているのか。一体、自分は何のために生き返ったのか……。 少年は、ただじっと、ボアを可哀想な目で見ているだけでした。 どんどん、
2025-02-04 19:53:04
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しかし、次の瞬間、彼は愕然としました。 湖の周りの風景が、びっくりするほど変わり果てていたのです。 見たことも無いような、おかしな石造りの建物が立ち並び、見たことも無い服を着た、見たことも無いような
2025-02-04 19:51:58
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「よく頑張りました、ボアよ。よろしい。あなたに新しい体を授けましょう」 神様は、ボアの魂と体の材料を光の玉で包み、体を作りました。 そして、生きていた頃のボアとまったくそっくりな体が出来上がり、ボア
2025-02-04 19:50:42
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ボアは、毎日毎日休むことなくせっせと材料を集めました。 体を作る材料は、意外にも、とてもたくさんありました。 材料は、水草や魚の死骸から集めることもありましたが、水の中にもたくさん漂っていました。
2025-02-04 19:49:30
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「わかりました」神様は言いました。 「では、あなたに今一度新しい体を授けましょう。ですが、今すぐにとはいきません。それには沢山の材料が要るのです。よいですか、ボアよ、よく聞きなさい。これからこの袋に
2025-02-04 19:48:19
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これを見て、水の神様は困り果ててボアに言いました。 「ボアよ、どうしてそんなことをするのです?このままだと、あなたを湖の水ごと地獄にやらなければなりませんよ?」 すると、ボアは言いました。 「ああ、
2025-02-04 19:47:11
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その後のことです。 湖に、毎晩ボアの幽霊が出てきて、湖にやってくる人々を次々と襲うようになりました。 なんと、ボアの、あの女性を想う気持ちがあまりに強すぎたために、湖に彼の意識がこびりついてしまい、
2025-02-04 19:43:53
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「僕は死んでしまうのか」ボアは思いました。 そして、あの湖にいた女性のことを考えていました。 「死ぬ前に、一度でいいからお話がしてみたかったな」 「でも僕は、こんな緑色の体をしているから、きっと
2025-02-04 19:41:33
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監督はボアがもう働けないと見ると、ほかの奴隷を二、三人集め、彼等にボアをリザトイエス湖に捨ててくるように命令しました。 奴隷たちはまだ生きているボアを湖に捨てることには気が進まなかったのですが、命令
2025-02-04 19:39:43
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そんな、ある日のことです。 ボアは採掘場の近くにあるリザトイエスという湖に水を飲みに来ていました。 リザトイエス湖は大陸で一番大きな湖で、その周辺に住まう人々にとってはとても重要な給水池ですから、毎
2025-02-04 19:38:22
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昔、あるところに緑色の男がおりました。 男は、生まれたときから肌も髪も目の色もみんな緑色だったので、両親に捨てられ、幼いころから奴隷として苦役を強いられてきました。 彼はみんなに”ボア”と呼ばれてい
2025-02-04 19:35:07
水になったボア
その世界には月が6つある。 朝日とともに一日を告げる「かはたれ月」。 正午を告げる時に昇る「午の月」。 一日の終わりを告げる「たそかれ月」。 夕餉の葡萄酒を酌み交わす時に昇る月「葡萄酒月」。 日付の
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