暗国の杜🐌Tales of the Dark country
< TOP
2025-02-04 21:55:26
第1話 怪しい患者
国境沿いの地方・モナウ州で最も大きな総合病院・セレンティア総合病院の周囲には、その膨大な患者の処方箋を円滑に処理するために、実に沢山の調剤薬局が密集していた。その中でも最も多くの患者が利用する、モナ
2025-02-04 21:53:56
プロローグ
一人の青年が、PCでインターネットに接続し、せわしなくキーボードを叩いていた。夢中で作業していると、モニタの右下に通知バナーがポップアップし、メールの受信を知らせる。 青年はメールアプリのアイコン
2025-02-04 20:44:29
第一章 やけに月の明るい世界に降り立って
中高一貫の警察官養成学校「パーレポルム警察学校」。ここに、一人の16歳の少女が通っていた。くりくりと細かくカールするブロンドの巻き毛を肩で切りそろえて、米神に青い大きなヘアクリップを留めた少女だ。空
2025-02-04 20:42:20
プロローグ
その世界には月が6つある。 朝日とともに一日を告げる「かはたれ月」。 正午を告げる時に昇る「午の月」。 一日の終わりを告げる「たそかれ月」。 夕餉の葡萄酒を酌み交わす時に昇る「葡萄酒月」。
2025-02-04 20:04:44
第一話
「時間だわ、ジラフ。私、もう、行かなくちゃ」 青い肌、青い髪をした女が、何かにとり憑かれたような虚ろな目で言った。それに追いすがる緑色の髪、緑色の肌の男。 「待て、カマラ!……最後に……!」 緑色の肌
2025-02-04 19:55:26
12ページ
水の神は、ボアを憐れみました。 そこで、ボアの願いを叶えられなかったお詫びに、ボアの体を緑色の蛇に変え、ご自身のお体に巻き付け、ボアが二度と苦しむことがないよう、永遠に天国に住まわせることにしました
2025-02-04 19:54:11
11ページ
ボアは泣きました。今、何がどうなっているのか。どうしてこんなに年月が経っているのか。一体、自分は何のために生き返ったのか……。 少年は、ただじっと、ボアを可哀想な目で見ているだけでした。 どんどん、
2025-02-04 19:53:04
10ページ
しかし、次の瞬間、彼は愕然としました。 湖の周りの風景が、びっくりするほど変わり果てていたのです。 見たことも無いような、おかしな石造りの建物が立ち並び、見たことも無い服を着た、見たことも無いような
2025-02-04 19:51:58
9ページ
「よく頑張りました、ボアよ。よろしい。あなたに新しい体を授けましょう」 神様は、ボアの魂と体の材料を光の玉で包み、体を作りました。 そして、生きていた頃のボアとまったくそっくりな体が出来上がり、ボア
2025-02-04 19:50:42
8ページ
ボアは、毎日毎日休むことなくせっせと材料を集めました。 体を作る材料は、意外にも、とてもたくさんありました。 材料は、水草や魚の死骸から集めることもありましたが、水の中にもたくさん漂っていました。
2025-02-04 19:49:30
7ページ
「わかりました」神様は言いました。 「では、あなたに今一度新しい体を授けましょう。ですが、今すぐにとはいきません。それには沢山の材料が要るのです。よいですか、ボアよ、よく聞きなさい。これからこの袋に
2025-02-04 19:48:19
6ページ
これを見て、水の神様は困り果ててボアに言いました。 「ボアよ、どうしてそんなことをするのです?このままだと、あなたを湖の水ごと地獄にやらなければなりませんよ?」 すると、ボアは言いました。 「ああ、
2025-02-04 19:47:11
5ページ
その後のことです。 湖に、毎晩ボアの幽霊が出てきて、湖にやってくる人々を次々と襲うようになりました。 なんと、ボアの、あの女性を想う気持ちがあまりに強すぎたために、湖に彼の意識がこびりついてしまい、
2025-02-04 19:43:53
4ページ
「僕は死んでしまうのか」ボアは思いました。 そして、あの湖にいた女性のことを考えていました。 「死ぬ前に、一度でいいからお話がしてみたかったな」 「でも僕は、こんな緑色の体をしているから、きっと
2025-02-04 19:41:33
3ページ
監督はボアがもう働けないと見ると、ほかの奴隷を二、三人集め、彼等にボアをリザトイエス湖に捨ててくるように命令しました。 奴隷たちはまだ生きているボアを湖に捨てることには気が進まなかったのですが、命令
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
戻る