暗国の杜🐌Tales of the Dark country
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2024-12-09 12:29:45
第四幕
ここで少し、スミレのことについてお話ししましょう。 スミレは丘の麓にある村、ヒノキ村の、隣のブナ村の領主の娘でした。スミレの父、パンズィー伯爵は、この村一つだけを領地として賜ったワダン家の当主で、
2024-12-09 12:28:07
第三幕
隣村の屋敷に帰ったスミレの心の中に、一つ引っかかることがありました。それは、部屋から追い出す前に魔王が言っていた「私はそんなことをした覚えは無い」という一言でした。 村に魔物を放って村人を殺したり
2024-12-09 11:49:43
第二幕
「おお、来たか。待っておったぞ♪」 穏やかな夕暮れ時。庭師が城の周囲を取り囲む薔薇の木々を剪定するのを惚けたように眺めていた魔王・サルビア・リリー・グラジオラスは、今ではすっかり馴染みとなった顔を見
2024-12-09 11:46:34
第一幕
「ぐほっ……」 「おのれ、魔王め……」 毎日朝から晩まで、実に沢山の戦士達が丘の古城にやってきて、魔王に挑んでは、倒れてゆきました。 「ふん。つまらぬ。もっと楽しめるかと思ったのだが…いささか飽きた
2024-12-09 11:42:17
第一部 プロローグ
むかーしむかし、誰も近寄れないくらい茨の生い茂った丘の上に、もう何十年も人の住んでいない古ーいお城がありました。 丘の麓にはのどかな村落があるばかりで、人々はただ平和に畑仕事や畜産などして暮らして
2024-11-12 20:01:03
第三十三話 久しぶりに帰ったら六角関係になっていたわけだが
あれから十三年の月日が流れた。マクソン工房には新人の女鍛冶屋が入り、ジェイクとアントンは相変わらず仲良くて、賑やかな毎日を過ごしていた。そんなある日、マクソン工房に手紙が一通届いた。それは、懐かしい
2024-11-12 19:59:53
第三十二話 ジェイクの弱点
夕食を終えて後片付けも済ませ、ジェイクがリビングで新聞を読みながらくつろいでいると、アントンがジェイクの座っているソファーに座り、彼を熱っぽく見つめてきた。 「ん?どうした?」 「今日はジェイク、仮
2024-11-12 19:58:44
第三十一話 プレゼント
この世界の北半球では、冬至になると大切な人に贈り物をする風習がある。 元は良家の娘が恋仲の貧しい男に、「厳しい冬でも生き抜いて」と毛布と温かい食事を贈って身分違いの恋を温め合ったという悲恋伝説を由
2024-11-12 19:58:01
第三十話 ロゼッタ帰国
あれ以来ヨッケはしばしばロゼッタのことをルチアと呼ぶようになった。クラスメイトに指摘されると、「二人の間だけのあだ名だよ」と言い訳し、周囲から冷やかされていた。 ヨッケとロゼッタは周囲の公認の仲に
2024-11-12 19:56:10
第二十九話 幼い恋の話
翌日、ロゼッタは放課後、ヨッケを近くの公園に呼び出した。ヨッケとはロゼッタに振られてからこれまで微妙な空気が流れていて気まずい関係だった。ロゼッタはそれに終止符を打とうと考えた。 幸せそうに微笑み
2024-11-12 19:54:03
第二十八話 おかえり
TP工房は翌日会議室にアントンを招き、幹部の経営陣と職人の部長を招集し、アントンに銃のカスタムについて質問した。 なぜこの機構を思いついたのか、どうやって加工しているのか、威力は?デメリットは?先
2024-11-12 19:51:50
第二十七話 行くな、アントン!
その日の夜、アントンは夢を見た。TP工房と思われる巨大な工場を見学する夢だ。工場内ではベルトコンベアに銃のパーツが流れていき。大量の銃が作られていた。 「その銃にあなたの魔法をかけてくれないか」
2024-11-12 19:50:31
第二十六話 TP工房の思惑
ある晩秋の昼下がり、髪を整えた猿族の男性がジェイクの店にやってきた。 「銃を見せてもらえますか?」 「銃ですか?正面のこちらにございますよ」 ジェイクが案内すると、男はしげしげとショウケースを眺め
2024-11-12 19:47:09
第二十五話 ロゼッタの誕生日
それから約半月後。 「今月誕生日のお友達は、サリー、マーク、ロゼッタです!お誕生日おめでとう!」 ロゼッタの通う学校のクラスでは、毎月初めに当月の誕生日の児童をまとめてお祝いするホームルームが設け
2024-11-12 19:45:46
第二十四話 どこにも行かないで
すっかり夏の暑さも和らぎ、さわやかな秋晴れの続くある日。今日はアントンの誕生日であった。 ことの発端はジェイクの誕生日の七月の夜。 「そういえばお前らの誕生日っていつだ?」 ジェイクが訊くと、ア
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