暗国の杜🐌Tales of the Dark country
< TOP
2025-02-06 19:58:10
第十七話 ケフィVSニコ
書斎で書類作成に打ち込んでいたテンパランスは、窓の外から何かが壊れるような奇妙な音を聞いた。金属製の大きなものが、ひしゃげてねじ切れるような、耳障りな音だ。 「何かしらこの音?」 同じく書斎でハン
2025-02-06 19:56:00
第十六話 ニコの嫉妬
テンパランスの事務所に、平凡な日常が戻ってきた。 テンパランスが伝票整理をし、アルシャインとニコが奇跡の小瓶を作り、イオナが家事に追われて忙しなく館内を行き来する。 ただ違ったのは、テンパランス
2025-02-06 19:54:49
第十五話 本物の奇跡
ベルの紡いだ言霊はイムンドゥスに瓜二つだった。決定的に違うのは、イムンドゥスが黒いのに対し、その怪物は言霊のリボンがびっしり書かれた白い姿をしていたことだ。 視える者たちは絶望した。同じような怪物
2025-02-06 19:52:39
第十四話 ベルの覚醒
本戦会場のスタジアムが開場され、出場者はぞろぞろと場内へと入っていった。 会場上空にはテレビ局のヘリコプターが飛び、人々はテレビやラジオにかじりついて、世紀の一戦を見守った。 観客でどよめくスタ
2025-02-06 19:51:23
第十三話 本戦開幕
ミルドレッドの屋敷の片隅の倉庫にて、三人の女が揉み合っていた。突き飛ばそうとする女。それに抵抗してしがみつき、振り落とされまいともがく女。口だけ出して見ている女。 暴行を加えられていた女は遂に振り
2025-02-06 19:49:56
第十二話 第二次予選
「感情なんていらない。感情は、私を狂わせる。感情なんてなくなってしまえばいいのに」 テンパランスがまだ「ララ」という名の一人の少女だったころ、彼女の両親は幼い彼女を厳しくしつけた。父は規律に厳しい一
2025-02-06 19:48:42
第十一話 第一次予選
いよいよ第一次予選の日がやってきた。第一次予選は地区予選だった。国営放送はブルギス国を五つの地区に区分けし、各地区で一番大きな運動施設でモンスターと戦わせるという。 テンパランスとミルドレッドのい
2025-02-06 19:47:12
第十話 奇跡使い対言霊使いナンバーワン決定戦
或る日、テンパランスのもとに、「奇跡使い対言霊使いナンバーワン決定戦」の参加募集の封書が届いた。未だ嘗てこんな内容の案内書が届いたことはない。内容を確かめてみると、国営のテレビ局が主催するものだとい
2025-02-06 15:53:02
第九話 私が望んだんです
その日、ケフィはミルドレッドの書庫から借りた本を書庫に戻そうと、屋敷内を歩いていた。 書庫の扉の前に立ち、ドアを開けようとすると、ドアの向こうから誰かのすすり泣く声がかすかに聞こえる。 ケフィは
2025-02-06 15:51:50
第八話 トラブルメーカー・ニコ
翌日からニコの奇跡使いの修行の日々が始まった。 しかし、彼は何も教える必要などないほど奇跡を使いこなしてしまっている。 彼に必要なのは、コントロールする方法だ。 ここで試しに奇跡の小瓶を作らせ
2025-02-06 15:50:05
第七話 奇跡使いニコ
ケフィがミルドレッドの元へ入門して、一か月が経った頃、テンパランスの屋敷に訪問者の姿があった。 茶髪を肩で切り揃えた、苦労が顔ににじみ出た疲れた顔の母。 黒髪を短く刈り上げ、人の良さそうな顔をし
2025-02-06 15:49:04
第六話 言霊使いの仕事
「まずは言霊の概念について説明するわ。言霊は、古霊に語り掛けて、その力を借り、発現する力よ。どのくらいの力が引き出せるかは、言霊使いの言語IQ、言語分野の脳の発達度が影響するわ。だから沢山本を読み、知
2025-02-06 15:43:17
第五話 言霊使いベル
その夜、ケフィは悪夢にされていた。暗い、あちこちに灯る白熱電球以外は光のない、ほの暗いバー。そこで酒を飲んでいた人たちが、次々に口から血を吐き出して倒れてゆく。 エラとニナとミルドレッドが、店の隅
2025-02-06 15:42:06
第四話 言霊使いミルドレッド
ガイの運転する赤いスポーツカーに荷物を積み込み、三人はミルドレッドの屋敷へと車を走らせた。 「今日の飯なんだろう?ベルちゃん何作ってくれてるかな~」 「あんたに食わすごはんなんかないわよ。あたしたち
2025-02-06 15:40:42
第三話 ケフィは言霊使い?
「水の神!生命の神!」 キュポン!という奇妙な音を立てて、小さな奇跡の光の玉は、親指大の小瓶の中で液体に変わった。すかさずケフィがそれを受け取り、コルクの栓をして、テープで封印する。 テンパランス
1
2
3
4
戻る